2006-01-01から1年間の記事一覧

珈琲『明楽時運』

妻の実家に帰省した際の楽しみの一つに、春日井市民病院前にある『明楽時運(アラジン)』でコーヒータイムをもつことがある。とにかく珈琲が美味しい。珈琲がどのようなカップに入れられてくるのか待つことが楽しい。そして店の落ち着いた雰囲気(時代を感じ…

 『刀狩り』&『雑兵たちの戦場』藤木久志

社会科の教師をしていながら、藤木久志の名を聞いたのは、今年2月の研究会が初めてであった。高校日本史の先生が、歴史の英雄・偉人伝でない民衆の視点に立って歴史を問い直す必要があるのではないかということで紹介された。 『刀狩り』から印象に残った箇…

 ヒルズ黙示録 検証・ライブドア 大鹿靖明

4月27日、夕食時、ヘリコプターのエンジン音がウルサイ。子どもが「今日は何でこんなにヘリコプターが飛んでウルサイの?」と聞く。「ホリエモンが出てくるからだよ」と答える。その時、テレビの画面にニュース速報が流れた。「堀江貴文 保釈」と。子ども…

 憲法「私」論 水島朝穂

『みんなで 考える前に ひとりひとりが 考えよう』 というサブタイトルに惹かれた。私は社会科の教師として教壇に立っているが、子どもたちに伝えたいことの一つは、他者の意見に流されることなく、自分の意見・考えを持つということだ。まず、ひとりひとり…

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』の中に「あさま山荘事件」に触れている箇所がある。それは立松和平原作・高橋伴明監督、映画『光の雨』(2001年)のナレーションである。 革命したかった。生きるすべての人が幸せになる世の中をつくりたかっ…

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』

憲法の本を探しにジュンク堂を訪ねたところ、書名と「1969年4月―ヘルメットをかぶっていた君は、いま、どこに?」という帯が目に飛び込んできた。読まずにいられない衝動に駆られた。 鴻上は言う「僕達の世代は“遅れてきた世代”とか“シラケ世代”とか言…

アバヤに身を包む妻

今日は結婚記念日ということで、妻を紹介したいと思います。地理の授業でイスラム社会の学習をした折、或る生徒が「私は記憶にないのですが、小さい頃、サウジアラビアに住んでいたそうです。母がアバヤを持っていますので、もしよかったら持ってきましょう…

黒川温泉

早いもので父の七回忌。父の故郷:熊本で法要を行う。54歳の時、脳梗塞で倒れ一時職場復帰するものの、早期退職を余儀なくされた。晩年は寝たきりの生活となってしまった。大腸ガンが肺へ転移するに至り、73歳の生涯を閉じた。末期の肺ガンは呼吸困難の状態…

ブログ発信復活

ブログ『VegeetaMの社会科研究室』を休止してから早や4ヶ月。休止のきっかけは、Yahooで開設していたブログに不正侵入され勝手に「日記」を書かれたことでした。どうして、私のパスワードがわかったのだろうかと考えた時、とても恐ろしく怖くなりました。そ…

ニッポン人脈記 サラブレッドとともに⑥ 朝日新聞夕刊 '06.03.20. 

何年ぶりであろう… テンポイントの名を新聞で見るのは… 私から「競馬」を卒業させた想い出の名馬テンポイント。記事を読み、テンポイントが粉雪舞う京都競馬場で骨折したのが1978年1月22日であったことを知った。ということは、私は20歳と2ヶ月で「競馬」を…

最新の地雷探査機…? 『マイン・アイ』に対する不信感 2004年11月9日、NHKのプロジェクトXで「日本技術陣 1億の地雷に挑む」が放映された。JAHDS(人道目的の地雷除去支援の会)の冨田洋氏が開発にあたった最新の地雷探査機『マイン・アイ』を紹介するも…

 なぜ同胞を殺したのか 井上恭介・藤原超

なぜ同胞を殺したのか―ポル・ポト 堕ちたユートピアの夢作者: 井上恭介,藤下超出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2001/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (7件) を見る 明日から2日間、JCBLの「地雷問題・語り部ボラ…

 本ブログをドイツ外人局に報告

ドイツで学んでいる若きピアニスト:TAKUMIから次のようなMailが届いた。 「ビザはそう簡単にはもらえないものらしく、この2ヶ月程、あれを出せの…これを出せの…と言われています。今は、芸術家として国際的(ドイツ以外の国)に活躍した証明を出せ!と言わ…

右のチャリティーコンサートを紹介するために、一人の卒業生が訪ねてきた。彼は現在「国際協力 風の会 東京」という団体に所属している早大生であるという。 主たる活動としては・・・ ●カンボジアの子どもたちへの教育・生活支援 ●国際協力に関する国内イベ…

 『哲学ってなんだ』 竹田青嗣

哲学ってなんだ―自分と社会を知る (岩波ジュニア新書)作者: 竹田青嗣出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/11/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (15件) を見る 久しぶりに骨のある本を読んだ。岩波ジュニア新書を甘く見ては…

『不勉強が身にしみる』 長山靖生

不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)作者: 長山靖生出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/12/13メディア: 新書購入: 1人 クリック: 89回この商品を含むブログ (72件) を見る これもまた光文社新書である。読み終えて、とっても満…

『下流社会』 三浦展

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)作者: 三浦展出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/09/20メディア: 新書購入: 2人 クリック: 125回この商品を含むブログ (661件) を見る これも光文社新書のベストセラーと呼ばれているものである。個人的には以…

『さおだけ屋は なぜ潰れないのか?』 山田真哉

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)作者: 山田真哉出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/02/16メディア: 新書購入: 10人 クリック: 331回この商品を含むブログ (1042件) を見る 昨日の朝日新聞の“be on Saturday”でも…

今朝、新聞の最終面に『Cynthia Premium 南沙織 歌手デビュー35周年記念商品 価格¥39,800 』とあった。右の写真は『ともだち』当時のものであろう。私の母親は編み物上手であったため、レコードジャケットを見ながら、Cynthiaとお揃いの黄色のベストを編ん…

1970年3月、私は小学校を卒業した。その「卒業文集」の「もしも私は…」のコーナーで、私は『全共闘の議長だったら、現在のようなデモをしないで、無言のデモをする。そのほうが政府は苦しいだろう。火炎ビンなどを投げないで、市民の人からも出てもらい、国…

今、島泰三の『安田講堂1968-1969』(中公新書)を読んでいる。今日の夕刊に「機動隊も母も聴く歌を」「『私の革命』キスで始まる」という見出しのもと、加藤登紀子さんと故・藤本敏夫さんが紹介されていた。東大・安田講堂攻防戦当時、私は小学5年生であった…

『イラクの戦場で学んだこと』 岸谷美穂

イラクの戦場で学んだこと (岩波ジュニア新書)作者: 岸谷美穂出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/09/21メディア: 新書 クリック: 11回この商品を含むブログ (11件) を見る イラク戦争の実態を学ぶつもりで書名だけをたよりに購入した。ところが、イラク…

『難民キャンプの子どもたち』 田沼武能

カラー版 難民キャンプの子どもたち (岩波新書)作者: 田沼武能出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/04/20メディア: 新書 クリック: 43回この商品を含むブログ (10件) を見る これもまた岩波新書のカラー版。 スーダン南部は10年以上も政府軍との争いが…

『ベトナム 戦争と平和』 石川文洋

カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))作者: 石川文洋出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/20メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る 石川文洋さんの東京都写真美術館での講演を聴いて購入した。第3部の「…

『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 (新潮文庫)作者: 小川洋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/11/26メディア: 文庫購入: 44人 クリック: 1,371回この商品を含むブログ (1054件) を見る あまりに評判になってしまった本を遅れて読むのは少々恥ずかしい。このように感じる…

DREAMS COME TRUE 『何度でも』

(ドラマ『救命病棟24時』の主題歌)THE LOVE ROCKS (初回限定盤)(DVD付)アーティスト: DREAMS COME TRUE,吉田美和,中村正人出版社/メーカー: ユニバーサルJ発売日: 2006/02/22メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (88件) を見る 金曜の夜、職場…

● 帰りの千代田線車内で前任校のダンディー教頭先生に出会った。昨春、私が退職を申し出た時、親身になって心配してくださったのも他ならぬダンディー先生である。5年前「荒れた」学校を何とか建て直さなければと共に悪戦苦闘した「戦友」とも言うべき先生…

今日、カンボジアで活躍されている『アジアの地雷と不発弾被害を伝える会(AMUR)』代表の奥田英朗氏と6ヶ月ぶりに東京駅で再会した。今年中にNPO法人を立ち上げるのだと意気軒昂に語っておられた。私もその設立の一員となるよう要請された。私は躊躇すること…

恵比寿にある東京都写真美術館を訪ねた。『発掘された不滅の記録 1954-1975 VIET☆NAM そこは、戦場だった。』を見に行った。「北」ベトナムの写真家が撮った写真が多数展示されるということで、「北」から見たベトナム戦争を見て感じようと思って出かけた。 …