VegeetaM2006-02-03

 恵比寿にある東京都写真美術館を訪ねた。『発掘された不滅の記録 1954-1975 VIET☆NAM そこは、戦場だった。』を見に行った。「北」ベトナムの写真家が撮った写真が多数展示されるということで、「北」から見たベトナム戦争を見て感じようと思って出かけた。
 しかし、失礼ながら一番感動したのは、沢田教一さんの『敵を連れて』に出会った時であった。それは思いがけない出会いであった。「北」ベトナムの写真家の写真を見に行ったので、まさか沢田さんの写真に、ココで出会えるとは思っていなかった。つい最近、沢田さんの写真集『SAWADA』(ISBN:4906341020)を手に入れたばかりでったので余計に感動した。もしも沢田さんがカンボジアで生命を落としていなければ… その後、どんな写真を撮ったのだろう… 本当に惜しい人をカンボジアで失ってしまった。
 6時からは戦場カメラマンの石川文洋さんの講演会に出席した。日本においては、戦争の実態が知らされていない。なぜなら、アジア太平洋戦争における写真は報道写真と呼べるものではないから。それだけに教育現場でこそ、伝えていかなければならないのだというコトバが胸に刺さった。
 最後に石川さんからのメッセージ「健全な社会 健全な家庭 大人は子どもを守る義務がある にもかかわらず 戦争は子どもを不幸にする」


『発掘された不滅の記録 1954-1975 VIET NAM そこは戦場だった』
2006年1月14日(土)―2月19日(日)
東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)
右上の写真は「射撃訓練をするハノイ機械整備工場の女性自警団員」1967 ハノイ Mai Nam