『博士の愛した数式』 小川洋子

博士の愛した数式 (新潮文庫)

博士の愛した数式 (新潮文庫)

 あまりに評判になってしまった本を遅れて読むのは少々恥ずかしい。このように感じることこそが私のつまらない虚栄心なのであろう。ところで、恥ずかしさついでに言ってしまうが『友愛数』とか『完全数』ってものを私は初めて知った。中学か高校で習ったのかもしれないが全く覚えていない。私は数学の時間、何をしていたのだろうか?

友愛数
220:1 2 4 5 10 11 20 22 44 55 110 220
    142 71 4 2 1 :284
220:1十2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
220=142+71+4+2+1:284
「220の約数の和は284。284の約数の和は220。友愛数だ。」
完全数
28=1+2+4+7+14 「完全数だ」
 そして、あの阪神タイガース江夏豊の背番号が完全数「28」であるという。私にとっての江夏豊は、我が愛する広島カープを初めて日本一にした江夏豊であり、その背番号は「26」である。1979年の日本シリーズ大阪球場での『奇跡の21球』の江夏豊である。しかし、この本を読んで江夏豊完全数「28」の阪神タイガース江夏豊のほうが絶対にカッコいいと思った。内容とは関係ないことだが、久しぶりに新潮文庫を読んだのだが、やはりアノ本についている紐は便利だと思った。