2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 『刀狩り』&『雑兵たちの戦場』藤木久志

社会科の教師をしていながら、藤木久志の名を聞いたのは、今年2月の研究会が初めてであった。高校日本史の先生が、歴史の英雄・偉人伝でない民衆の視点に立って歴史を問い直す必要があるのではないかということで紹介された。 『刀狩り』から印象に残った箇…

 ヒルズ黙示録 検証・ライブドア 大鹿靖明

4月27日、夕食時、ヘリコプターのエンジン音がウルサイ。子どもが「今日は何でこんなにヘリコプターが飛んでウルサイの?」と聞く。「ホリエモンが出てくるからだよ」と答える。その時、テレビの画面にニュース速報が流れた。「堀江貴文 保釈」と。子ども…

 憲法「私」論 水島朝穂

『みんなで 考える前に ひとりひとりが 考えよう』 というサブタイトルに惹かれた。私は社会科の教師として教壇に立っているが、子どもたちに伝えたいことの一つは、他者の意見に流されることなく、自分の意見・考えを持つということだ。まず、ひとりひとり…

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』の中に「あさま山荘事件」に触れている箇所がある。それは立松和平原作・高橋伴明監督、映画『光の雨』(2001年)のナレーションである。 革命したかった。生きるすべての人が幸せになる世の中をつくりたかっ…

鴻上尚史『ヘルメットをかぶった君に会いたい』

憲法の本を探しにジュンク堂を訪ねたところ、書名と「1969年4月―ヘルメットをかぶっていた君は、いま、どこに?」という帯が目に飛び込んできた。読まずにいられない衝動に駆られた。 鴻上は言う「僕達の世代は“遅れてきた世代”とか“シラケ世代”とか言…