VegeetaM2007-01-03

 2007年が幕をあけた。日本国憲法施行60周年を迎える。60歳定年とでも考えているのか、安倍首相は改憲を訴えている。私は今年、日本国憲法前文の「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」 という『平和的生存権』を中心に憲法を学んでいきたいと考えている。
 右の写真は、亡父(1927〜2000)の「予科練」時代の写真(撮影当時16/17歳)である。昨秋、母が叔母を訪ねた折、手渡されたそうだ。母のところへ年始に行った際、私が譲り受けてきた。亡父は、全くと言っていいほどに戦争中の話をしなかった。なぜ「予科練」を志願したのか? 霞ヶ浦で敗戦を迎えた時の気持ちはいかなるものであったのか? そもそも「戦争」というものを…、自分の「いのち」というものをどのように考えていたのであろうか? 敗戦後は「戦争」を憎んでいたのであろうか? 「平和」をどのように考えていたのであろうか? いっぱい・いっぱい聞きたかった。 聞いておけばよかった。 何度か聞こうとしたことはあったのだけれど、いつもはぐらかされてしまった。話したくなかったのではないかと想像する。
 これからもずぅーっと、「あけましておめでとうございます」と穏やかな挨拶が交わされる日本であることを祈る。