ワシントン大行進から30年経過した1993年に「キング牧師」と「公民権運動」について徹底的に学習したことを思い出す。社会科はもちろん道徳の時間もフルに使って授業をした。最後にはキング牧師の娘:ヨランダさんに手紙を書いた。当時の英語の先生が生徒の拙い文章を英訳してくださったことを思い出す。生徒は返事をとっても楽しみにしていたのだが、アトランタの記念館に無事着かなかったのか、返事をいただけなかったのが少々残念であった。
 あれから12年、久しぶりにキング牧師ものを読んだ。ウンウンそうだったよなぁと懐かしく当時を回想しながら読んだ。アメリカでは、パウエル・ライスと黒人の国務長官が続いているけれども、多民族国家アメリカの実態は如何なものなのだろう。「未婚の母」「犯罪率」「貧困層の絶望感」 もし今、キング牧師が生きていたなら、私たちに何と語るのだろうか・・・?

キング牧師とマルコムX (講談社現代新書)