「夏休みの宿題」も終わっておらず、超多忙を極めているにもかかわらず、一気に読んでしまった。このため睡眠不足で頭と目が痛い。何をしているのだろうと深く反省している。
 さて、『流れている星は生きている』であるが、結末はわかっている(正彦さんが数学者として活躍されているのであるから、どんな艱難辛苦にあっても生き残る)にもかかわらず、一気に読ませてしまう魅力があった。何という形容がふさわしいのだろう…?『壮絶』『凄惨』 極限状態における人間の本性。子どものためには自分の生命さえ賭す母親の力強さ。さまざまなものを感じた。
 深夜、「早く寝なければ…明日に響く」「本を読む時間があるなら宿題をせよ」等の雑念が取り払われてしまうほどのドキュメンタリーであった。
 これも「夏休みの課題図書」であったのだが、ぜひ、今後も子どもたちに読み継がれ、不戦の誓いの原点としたいものだ。戦争はいやだ。絶対にいやだ。

流れる星は生きている (中公文庫)