夏休みの推薦図書に挙げられていた森村誠一の『エンドレスピーク』を読む。これまで森村誠一氏の小説を敬遠していた者としては「読まず嫌い」をせずに、もっと早くに読めば良かったと深く反省した。
 「槍ヶ岳での再会」を誓った5人の若者の激烈な人生。紫電改パイロット・特攻空挺隊員・対米謀略放送アナウンサー・平房731部隊での中国人パルチザンアメリカ人語学兵と、その登場人物のシチュエーションだけでも非常にスケールの大きな物語であった。
 私は今春から電車通勤を始めたのだが、もっと通勤時間が長くても良いのにと思うほどに電車の中で夢中になって読んだ。
エンドレスピーク〈上〉 (ハルキ文庫)
エンドレスピーク〈下〉 (ハルキ文庫)