私が茅ヶ崎市立浜之郷小学校を訪れたのは、5年前の風の強い日であった。教室の窓から富士山がとても美しく見えた。壁のない教室に違和感を覚え、隣の教室の声や音が妙に気になったことを記憶している。あの時、大瀬校長先生はお話されたのだろうか?体調を崩されていたのではなかったか???佐藤学先生がシンポジストであったことはハッキリと覚えているのだが・・・。
「一期一会」とは、よく言ったものだ。お亡くなりになられた大瀬先生にお会いすることは、もはや不可能である。『輝け!いのちの授業』を読んだ今であったならば・・・と反省しきりである。
⇒「憂うべき社会状況の中で、命のつながりや重さを子どもたちに伝えたいと願う」という大瀬さんの言葉を大切にし、私の教育実践につなげて行きたい。まず8月初旬、浅間山大噴火の鎌原観音堂を家族で訪ねる。現地で「家族・いのち」を見つめ直したいと考えている。私は大瀬さんの「いのちの授業」のバトンを勝手にリレーするつもりだ。
⇒ちなみに、本書で紹介された大瀬さんが読み聞かせに使用したとされる絵本はすべて購入し、夜寝る前、子どもに読み聞かせてしている。「わすれられないおくりもの」は、何とも言えずグッとくるものがある。私もアナグマのような存在になりたいと願っている。
輝け!いのちの授業―末期がんの校長が実践した感動の記録 わすれられないおくりもの (児童図書館・絵本の部屋)