長谷部誠『心を整える』

 以前から、サッカー日本代表キャプテン:長谷部誠のインタビューに感心していた。いつも落ち着いて語彙も豊富なので、どうしてだろう…?と不思議に思っていた。図書館司書のW先生からスポーツ雑誌「Number」『アスリートの本棚』を紹介されたのは、昨年秋であったろうか…? ワールドカップの時に読んでいたのが『ニーチェの言葉』であったとはとても意外に感じたことを覚えている。
 そんな長谷部が本を出したという。『心を整える‐勝利をたぐり寄せるための56の習慣‐』 タイトルを聞いただけでは、何だ…、もっとカッコいいタイトルをつければいいのにと思った。しかし、読んでみるとコレがなかなかいいのだ。現にこうしてブログに読書ノートをつけさせようと思わせたのだから…。目次の項目を拾っただけでも「整理整頓は心の掃除に通じる」「マイナス発言は自分を後退させる」「頑張っている人の姿を目に焼きつける」「群れない」「運とは口説くもの」「読書は自分の考えを進化させてくれる」「遅刻が努力を無駄にする」「自分の名前に誇りをもつ」「正論を振りかざさない」「笑顔の連鎖を巻き起こす」


○愚痴だけでなく、負の言葉はすべて、現状をとらえる力を鈍らせてしまい、自分で自分の心を乱してしまう。心を正しく整えるためにも愚痴は必要ない。
○自分が発する言葉というのは自分自身に語りかけているところがある。口にした言葉は自分の耳を通じて、自分の心に届く。
○読書を続けてきたことによって、昔よりもボキャブラリーや質問に対する瞬発力が上がっているかもしれない。
○その日その日の愉しみを優先するのではなく、先を見据えることが必要だ。周囲の様子、傾向、失敗を自分に置き換えて、自分の未来を想像することも必要だと思う。

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣