戦争についてのスクラップをしていて、よく目にした言葉が「60年という節目」「平均年齢は・・・」「伝えたい」などという言葉です。「60年という節目」という言葉は新聞社側がよく使っていて、インタビューされた方たちは、ほとんど使っていませんでした。記事の中には「被爆者には60年という節目などはない。一年一年を生きているのです。」という被爆者の方の言葉がありました。この言葉のとおり、戦争で被害を受けた人たちには節目などないのかなと思いました。「被爆者の平均年齢73.1歳」「高齢者はもう待てない」このような平均年齢についての言葉は、よく被爆者の方や戦争を伝えていくことに関しての記事でよく見られました。確かに終戦の1945年に生まれた人でも、もう60歳。はっきりと記憶が残っている人は、現在75歳くらい以上だと思います。戦争を知っている人が減ってきている中、たくさんの人が戦争を「伝えたい」と頑張っている様子が記事になっているものもたくさんありました。その方たちは、やはり広島や長崎で生き残った人たちが多いです。戦争で亡くなった人も苦しかったと思いますが、生き残った人もとても苦しいと思います。「伝えたい」と自分の経験を語っている方もいれば、誰にも話さずに思い過去を背負っている人もいるようです。被爆してもアメリカを憎む気持ちはない。それよりも知ってほしいとアメリカで伝える活動をしている方の記事もありました。「被爆者として生きている限り、悲劇を伝えていこう!」と。つらいめにあったのに、それでも前向きに生きていて素晴らしい人だと思いました。また、テレビなどでもやっていましたが、被爆者のおばあちゃん・おじいちゃんをもつ戦争を知らない世代の人たちも多く活動していることを知りました。
 今、ニュースでも靖国神社参拝のことが取り上げられています。新聞でもたくさん取り上げられていました。政界の代表の人の参拝については、中国や韓国との外交問題もあるし、国内では参拝すべきだという声もあるので、靖国神社参拝の問題は、とても複雑なことだということがスクラップをしていてわかりました。
 新聞でこんなにたくさんの特集が組めるくらい太平洋戦争は大きな出来事で、繰り返してはならない歴史なのだということを改めて感じました。この新聞スクラップで、今まであまり知らなかった戦争について知ることができたし、少し興味をもつこともできました。