8月15日の終戦記念日を中心にその前後の新聞に掲載されている戦争に関する記事でスクラップブックを作った。それを眺めていると、次のようなことを感じる。
 1.戦争は二度と起こしてはならない。
 2.核兵器はどの国も持ってはならない。
 3.自分の国を大切にする。

1.戦争は二度と起こしてはならない。
 8月14日の朝日新聞の社説に『1944年6月、西太平洋のサイパン島に米軍が上陸した。日本はこの戦いで完敗し、軍事的な勝敗はここで決まった。だが戦争は終わらず、軍はついに特攻という無謀な戦術に手を染め、多くの若者に理不尽な死を強いる。せめてここでやめていれば、東京大空襲沖縄戦は防げた。いったい損害が増えるばかりのこの時期に、何をめざして戦い続けたのか?』とある。
 戦争はどういう理由であろうとも、多くの人の命と財産を失わせる。そのことは、人間の社会で一番大きい歴史的な損失だと思う。生き残った人や戦った兵士たちの心にも傷が残っているであろう。戦争で得ることは非常に少ない。

2.核兵器はどの国も持ってはならない。
 8月5日の朝日新聞に広島、長崎の被爆児を調査した医者がこう語っている。『胎児の未来まで奪う核兵器が、いかに大きな犠牲をもたらすか、米国に理解してもらいたい。』
 広島や長崎の原爆被害で分かったように、その被害はものすごく大きく、一瞬にして広い範囲の建物を焼き壊し、そこにいた人々の命を奪った。それだけでなく、原爆の被害は強い放射能の汚染が長い間消えることはない。そこに住んでいる人の体もむしばむ。戦後60年の今でも、原爆の後遺症で苦しんでいる人はたくさんいる。地球がこれ以上放射能で汚染されないことを望む。

3.自分の国を大切にする。
 今の日本人の多くは、自分の国(日本)のことをあまり考えていない。私たち戦争を知らない世代になったら、戦争というものを考えない人も多く出てくると思う。しかし、私たちは戦争というものを日本人の誇りと責任をもって伝えていかなければならない。

 戦争が終わって60年。私たちはこの戦争が終わったと思っている。しかし、まだ、この戦争が終わっていないと思っている国がある。中国や韓国だ。世界中の人々が日本に落とされた原子爆弾の被害の悲惨さを知っている。戦争は酷いものだから、戦争は絶対やらないと思っているに違いない。それなのに今、イラクパレスチナ、少し前には、アフガニスタンサラエボで戦争が起きていた。歴史的に戦争が地球上になかったことはない。人間の世界から戦争をなくすことはできないものか?