VegeetaM2005-09-25

 本日[愛・地球博]が成功裡に閉幕する。大きな事故もなく「良かった」「良かった」で終了する。しかし、ここでチョットみなさんに考えていただきたいことがある。
 愛知県春日井市に在住する私の義父(69歳)は、今夏、週2日程度の割合で[愛・地球博]のボランティアに出かけていた。瀬戸会場にある「海上広場」でミニ草鞋の編み込みを指導していた。「広場」という名称のとおり屋根もない場所である。真夏の炎天下は40℃になろうかいう酷暑であった。しかし、義父は文句一つ言うこともなく、笑顔で全国各地・外国の方々と接していた。
 このような義父の行為が『善意のボランティア』という甘美なるコトバをもって括られることに、私は腹を立てている。主催者が用意したボランティア専用駐車場は、ゲート迄たっぷり20分はかかるという草叢・藪の中の空地であった。ヘビは出るは…蚊はブンブン飛ぶは…電灯もなく暗くなるとチョット怖いような場所であった。
 『善意のボランティア』ということで、当然交通費の支給も食事の援助もない。69歳といえども義父は健康であったので、この半年間乗り切ったが・・・。孫にあたる我が子が「おじいちゃん元気かな? 疲れていないかな?」と電話をすると、9時前には眠っていた。きっと疲れはてていたのだと思う。今日までは気を張っているのでよいが、明日から「ほっ」として、倒れやしないかと心配でしかたない。本当に「良かった」「良かった」で終了してよいのだろうか…?『善意のボランティア』という甘美なるコトバに、主催者は甘え過ぎてはいなかってであろうか…?