Taizoが夢見たアンコールワット

 カメラマンの一ノ瀬泰造は、アンコールワットを見ることなく亡くなったのだろうか? カンボジアへ来る前に、Taizoの「地雷を踏んだらサヨウナラ」を読んで来ただけに、アンコールワットを眼前にした時、改めてTaizoはアンコールワットを見ることができたのか否かと感じた。
 私が見たアンコールワットの第一印象は「小さい!」であった。教科書の写真で見て知っいてるつもりになっていたアンコールワットよりも極めて小さく感じた。
 「トリビアの泉」でも紹介された森本右近大夫一房が記したという「落書き」を見た。判読不明なれども、江戸時代初期に、ここアンコールワットを訪ねた森本に敬意を表したいと感じた。当時の首都ウドンやプノンペン日本人町が形成されていたとしても、「遠かっただろうな」「何が彼を突き動かしたのだろう」と約400年前に思いを馳せた。