Ethiopia Study Tour 総括2

2 水・水・水 そして 水
  JICAの佐々木所長・FRGの白鳥さんが強調されていたように、エチオピアにおける支援活動は、「水・水・水 そして 水」といっても過言ではないと思った。風化が進み、水分も養分も蓄えられなくなっているアフリカの大地。農業の生産性が著しく低いエチオピアの大地にあって、日本の支援として、何ができるのか、何をしなければならないのか。
アワッシュ滝の水量を見たとき、何とかならないものだろうかと思った。あの轟音をあげて勢いよく落ちる茶褐色の濁流をうまく活用することはできないのだろうか。また、大型重機で掘削すれば地下水が得られるのであれば、井戸を提供することはできないのだろうか。フッ素が多く飲料に適さない湖の水から、フッ素を取り除くことはできないのだろうか。日本の支援を「水」に焦点化して提供することはできないのだろうか。貧困・飢餓から脱却するためには農業の振興以外にはないのであるから、日本の支援は「水」の確保を第一優先とすべきであると強く感じた。