キャッシュカード兼用クレジットカードを落とした。記憶をたどるとカードを最後に使ったのは11月2日ではないか・・・? 母を交え『牛角』で、焼肉を食べるために預金を下ろしたのが、きっと最後であろう。眼鏡を作り直したと考えたなら、焼肉なんて安い・安いと調子に乗っていた。きっと、あの時であろう。
 気づいたのは9日。とすると・・・カードを十分に不正使用する時間があったこととなる。蒼ざめた。眼鏡の方が安かったと思った。すぐに、カード会社と銀行へ連絡した。不正な引き落としはなかった。安心した。
 そこで、新しくカードを作り直すために今日銀行へ行った。「紛失したカードはお持ちですか?」と聞かれる。紛失したから来ているのに、何をバカなことを言うのだろうと思った。「紛失したカードをお持ちでない場合、1050円申し受けます」と言う。私はダメもとで「最後に使用したのは、ここのATMだと思うので、もしかしたら届いていませんか?」と聞いてみた。「少々お待ちいただけますか?」という。しばらくして「届いております」という。メモを持ってきて「何度かご自宅へ連絡させていただいたようですが、お留守であったようで・・・ このように紛失したカードがございますので、1050円は結構です。」
 これを奇跡といわず、何と言えよう。この確率は、はたして・・・ 家に帰って、電話の着信履歴を調べると、毎日のように銀行から連絡が入っていた。「留守電」を設定しておくと、留守を表明するようなものだと妻が設定を拒否しているので、わが家の「留守電」機能は、ここ数年使用されていない。